「梅雨の時期は洗濯物がなかなか乾かない…」「部屋干しすると、生乾きのいやなにおいがする」
雨の日が続く梅雨や、花粉・黄砂が気になる季節、共働きで日中に洗濯物を外に干せない家庭にとって、部屋干しの悩みは尽きません。そんなときに頼りになるのが、除湿機と衣類乾燥機です。
この記事では、除湿機と衣類乾燥機の違いから、それぞれの選び方、そして家電を使って部屋干しを早く乾かすコツまでを分かりやすく解説します。「わが家にはどちらが合っているのか」を判断する参考にしてください。
この記事でわかること
- 部屋干しで生乾き臭が発生する原因
- 除湿機と衣類乾燥機の違い
- 除湿機の3つの方式と選び方
- 部屋干しを早く乾かす7つのコツ
部屋干しで生乾き臭が発生する原因
部屋干しのいやなにおいの主な原因は、洗濯物に残った汚れをエサにして増える雑菌です。洗濯物が乾くまでに時間がかかるほど、雑菌が繁殖しやすくなり、においが発生しやすくなります。
生乾き臭を防ぐいちばんのポイントは、洗濯物をできるだけ短い時間で乾かすことです。そのためには、部屋の「湿度を下げる」ことと、洗濯物に「風を当てる」ことが欠かせません。
梅雨の時期は部屋の湿度が高く、洗濯物から出た水分が空気中に逃げにくくなります。そこで活躍するのが、湿気を取り除く除湿機や、洗濯物そのものを乾かす衣類乾燥機なのです。
除湿機と衣類乾燥機の違い
名前が似ている除湿機と衣類乾燥機ですが、乾かし方はまったく異なります。
- 除湿機(衣類乾燥除湿機):部屋の湿気を取り除きながら、干した洗濯物に風を当てて乾かす
- 衣類乾燥機:洗濯物をドラムに入れ、温風で回しながら乾かす
| 比較項目 | 除湿機 | 衣類乾燥機 |
|---|---|---|
| 乾かし方 | 干した洗濯物に風を当てる | ドラムの中で温風乾燥 |
| 乾燥のスピード | ○ 数時間かかる | ◎ 短時間で乾く |
| 干す手間 | △ 必要 | ◎ 不要 |
| 衣類へのやさしさ | ◎ 縮みにくい | △ 素材によっては縮む |
| 部屋の湿気対策 | ◎ できる | × できない |
| 設置 | ◎ 置くだけ・移動できる | △ 設置スペースや台が必要 |
| 本体価格の目安 | 2万〜6万円程度 | 4万〜10万円程度(電気式) |
※価格は機種や性能によって異なります。あくまで一般的な目安です。
ざっくりまとめると、「部屋のジメジメ対策もしたい」「衣類を傷めたくない」なら除湿機、「とにかく早く乾かしたい」「干す手間をなくしたい」なら衣類乾燥機がおすすめです。
除湿機の選び方|まずは3つの方式を知ろう
除湿機選びでまず確認したいのが、除湿方式です。主に次の3種類があり、得意な季節や電気代が異なります。
| 方式 | 得意な季節 | 電気代 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| コンプレッサー式 | 梅雨〜夏 | 安め | 気温が高いときに除湿力を発揮。本体が重く、運転音はやや大きめ。冬は除湿力が落ちやすい |
| デシカント式 | 秋〜冬 | 高め | 気温が低くても除湿できる。軽くて静かだが、室温が上がりやすい |
| ハイブリッド式 | 一年中 | 中間 | 2つの方式を季節に合わせて使い分ける。本体価格は高め |
梅雨の部屋干しがメインならコンプレッサー式、冬の結露対策や寒い時期の部屋干しにも使いたいならデシカント式、一年を通して使いたいならハイブリッド式を選ぶとよいでしょう。
除湿方式以外にチェックしたい4つのポイント
- 除湿能力と適用畳数:1日あたりの除湿量(L/日)が大きいほど、早く乾かせます。使う部屋の広さに合った適用畳数のモデルを選びましょう。
- 衣類乾燥モードと送風範囲:左右に広く風を送れる「ワイドルーバー」などの機能があると、たくさんの洗濯物にまんべんなく風を当てられます。
- タンク容量:タンクが小さいと、満水になるたびに運転が止まってしまいます。長時間運転するなら、タンク容量が大きいモデルや、ホースで連続排水できるモデルが便利です。
- 運転音と持ち運びやすさ:寝室で使うなら静音性、部屋を移動して使うならキャスターや取っ手の有無も確認しましょう。
衣類乾燥機の選び方
電気式とガス式の違い
衣類乾燥機には、コンセントにつなぐだけで使える電気式と、ガスの熱で乾かすガス式があります。電気式は導入しやすく、洗濯機の上に専用スタンドで設置できるのが特徴です。ガス式はパワフルで乾燥時間が短いのが魅力ですが、ガス栓の設置工事が必要になります。
容量と設置スペースを確認する
衣類乾燥機の容量は、洗濯機の容量よりも少なめであることが一般的です。1回の洗濯物を一度に乾かせるかを確認しましょう。また、洗濯機の上に設置する場合は、専用スタンドが使えるか、天井や棚までの高さに余裕があるかも重要なポイントです。
洗濯乾燥機という選択肢も
洗濯機の買い替えを検討しているなら、洗濯から乾燥まで1台でこなせるドラム式洗濯乾燥機も選択肢になります。設置スペースを増やさずに乾燥機能を手に入れられるのがメリットです。詳しくはドラム式洗濯機と縦型洗濯機はどっちがいい?メリット・デメリットを徹底比較で解説しています。
部屋干しを早く乾かす7つのコツ
除湿機や衣類乾燥機の効果を最大限に引き出すために、干し方や環境も工夫しましょう。
コツ1:狭い空間で干して除湿機を使う
除湿機は、広い部屋よりもドアを閉めた狭い空間のほうが効率よく湿気を取り除けます。脱衣所や使っていない個室などに洗濯物を干し、除湿機を運転すると、乾くまでの時間を短縮できます。
コツ2:洗濯物の間隔をあける
洗濯物同士がくっついていると、風が通らず乾きにくくなります。こぶし1つ分を目安に間隔をあけて干しましょう。
コツ3:「アーチ干し」にする
ピンチハンガーを使うときは、外側に長い衣類、内側に短い衣類を干して、アーチ状になるようにしましょう。下から空気が通りやすくなり、全体が早く乾きます。
コツ4:下から風を当てる
湿った空気は洗濯物の下のほうにたまりやすいため、除湿機やサーキュレーターの風は洗濯物の下から当てるのが効果的です。除湿機とサーキュレーターを併用すると、さらに乾燥スピードが上がります。
コツ5:脱水時間を少し長めにする
洗濯物に含まれる水分が少ないほど、早く乾きます。部屋干しの日は、脱水時間を少し長めに設定するのもひとつの方法です。ただし、シワになりやすい衣類は短めにするなど調整しましょう。
コツ6:エアコンの除湿・冷房も活用する
除湿機がない場合は、エアコンの除湿や冷房でも部屋の湿度を下げられます。エアコンの除湿方式による電気代の違いは、エアコンの電気代を安くする7つのコツで詳しく解説しています。
コツ7:洗濯槽を清潔に保つ
洗濯槽にカビや汚れがたまっていると、洗濯物に雑菌が付着し、においの原因になります。月に1回程度を目安に洗濯槽クリーナーで掃除しましょう。洗濯後の洗濯物を洗濯機の中に放置しないことも大切です。
除湿機は、衣類やカーテンなどで吹き出し口や吸い込み口をふさがないように設置しましょう。また、タンクにたまった水はこまめに捨て、タンク内を清潔に保つことも忘れずに。
よくある質問
Q. 除湿機とエアコンの除湿、どちらを使えばいいですか?
A. 部屋全体の湿度を下げながら快適に過ごしたいならエアコン、洗濯物に集中して風を当てて乾かしたいなら除湿機が向いています。除湿機は持ち運べるので、脱衣所や寝室など、エアコンのない場所でも使えるのがメリットです。
Q. 除湿機は梅雨以外にも使えますか?
A. 使えます。夏の湿気対策はもちろん、冬の窓の結露対策や、クローゼット・押し入れの湿気対策にも活躍します。一年中使いたいなら、季節を問わず除湿しやすいハイブリッド式がおすすめです。反対に、冬は空気が乾燥しやすい季節です。湿度を上げたい場合は加湿器の出番になります。方式ごとの電気代の違いは加湿器の選び方|方式別の電気代で比較しています。
Q. 共働き家庭にはどちらがおすすめですか?
A. 干す時間そのものを減らしたいなら衣類乾燥機やドラム式洗濯乾燥機、夜に干して朝までに乾かしたいなら除湿機が便利です。ほかの家事負担を減らす家電は時短家電おすすめ10選で紹介しています。
まとめ:除湿機と衣類乾燥機で、梅雨の部屋干しを快適に
除湿機と衣類乾燥機の違いと選び方、部屋干しを早く乾かすコツを紹介しました。最後にポイントをおさらいしましょう。
- 生乾き臭を防ぐカギは短時間で乾かすこと
- 湿気対策もしたいなら除湿機、とにかく早く乾かしたいなら衣類乾燥機
- 除湿機は梅雨〜夏はコンプレッサー式、冬はデシカント式、通年ならハイブリッド式
- 狭い空間・間隔をあける・アーチ干し・下から風で乾燥スピードアップ
ジメジメした季節でも、家電を上手に使えば洗濯のストレスはぐっと減らせます。わが家の洗濯スタイルに合った一台を選んで、梅雨でもカラッと快適な暮らしを手に入れましょう。
